第3期(2025年度)助成金による支援事業のご報告:申請者の概況と採用事業一覧

第3期(2025年度)上野千鶴子基金の助成金申請は、個人49名(一般27名・Seeds 22名)、団体24団体(一般19団体・Seeds 5団体)の計73個人・団体でした。慎重に検討を重ねた結果、今期は、個人13名、団体8団体の合計21個人・団体の方々へ助成することになりました。助成金の合計は、5,191,074円(個人2,946,074円、団体2,245,000円)でした。
残念ながら、助成金採択決定後に1団体より辞退のお申出がありました。そのため、今期の助成金事業は、合計20個人・団体、助成金合計4,941,074円となります。
採択率は個人が26%、団体が30%、平均29%とほぼ科研費の採択率と同じ水準になりました。
申請者の内訳は、一般・Seedsとも、個人では、学生、研究職、就業されている方など、団体では、任意団体、NPO、社団法人や財団法人などからの申請がありました。また、個人の申請では、女性の申請者は約76%(申請者・採択者とも)で、昨年よりも男性とその他が増えました。年齢層は、20歳代~70歳代まで幅広い年齢層からの申請をいただきました。
たくさんのご申請をいただき、感謝申し上げます。

申請事業の内容は、一般・個人では、「研究」と「調査」への申請が、一般・団体では、「活動」への申請が、全体の申請の約8割を占める結果となりました。Seeds・個人では「研究」への申請が全体の約6割を占め、団体ではすべて「活動」への申請でした。

来年度もたくさんのご申請をお待ちしております。

2025年8月
一般財団法人上野千鶴子基金事務局

 

申請者概況
(注)辞退した1団体(一般・活動)を含む
採用事業一覧

【個人】(敬称略)

  • プーヤン・ウェイ:「同性婚とファミリー・アイデンティティの相互作用に関する研究・国内パイロット調査」
  • 河村太志朗:「逆境的小児期体験(ACEs)を持つ若年母親の育児を支える社会ネットワークに関する研究」
  • 陳思瑶:「女性のエイジングに関する展覧会の実践的研究」
  • 楊妍:「近代における「月経」に関する歴史研究―『婦人衛生雑誌』と『婦女医学雑誌』を中心に」
  • 許英瑞:「家族のケアを担う移民の子どもの権利保障の再考に関する萌芽的研究」
  • 山本風薫:「女性の身体に向けられる性的なまなざしをめぐる人類学的調査研究――日本における女性サンバダンサーの事例から――」
  • 欧陽珊珊:「障害女性における多様なセクシュアリティの探求と変容に関する研究」
  • 近藤恵子:「当事者性につながれた女性支援~民間サポートシェルターとフェミニズム~検証調査事業」
  • 川端映美:「戦後日本における女性の不就学・長欠と生活経験の実態に関する質的研究」
  • 松本みどり:「バングラデシュ発ドキュメンタリー「Tales of Banishanta(邦題:沈みゆく売春島で生きる)」の日本語版制作事業」
  • 市村望:「新潟県妻有地出身女性のライフコースに関する研究ー妻有地域にとどまる女性の生活史から」
  • 森田紀帆:「『自分の顔はどこにあるのか』出版事業──口唇口蓋裂とジェンダーをめぐる当事者の語りから、治療という名の規範を問う社会学的試み」
  • 山秋真:「西瀬戸内海の離島・祝島に見る原発問題(2013-18年):『潮目を生きる(仮題)』書籍出版」

 

【団体】

  • ケア現場の想いを繋ぐ会:「シンポジウム【女性介護職の実体験から考える 介護現場におけるセクシャルハラスメント】」
  • 特定非営利活動法人AYA:「病児・障害児(医療的ケア児含む)家庭のケアと就労に関するジェンダー調査」
  • ひとり親家庭サポート団体全国協議会:「ひとり親家庭支援施策自治体アワード(表彰)事業」
  • 日仏女性の人権架け橋ミモザ実行委員会:「ミモザ・フェスタ2026」
  • I女性会議 「i女のしんぶん」編集部:「「あれから15年、わたしの15年」震災・原発事故体験ヒアリングプロジェクト」
  • 私たちの生を編むプロジェクト:「性暴力に想いを寄せ、傷みを分かちあう展示企画の主催、実施」
  • NPO法人フォトボイス・プロジェクト:「被災した女性たちの写真と「声」(メッセージ)を英訳し、その写真と「声」を通してSDGsを再考するとともに、アーカイブの制作・整備を行う」