第2期(2024年度)上野千鶴子基金の助成金申請は、個人47名(一般21名・Seeds 26名)、団体24団体(一般20団体・Seeds 4団体)の計71個人・団体でした。慎重に検討を重ねた結果、今期は、個人6名、団体8団体の合計14個人・団体の方々へ助成することになりました。助成金の合計は、3,157,000円(個人837,000円、団体2,320,000円)でした。たくさんのご申請をいただき、感謝申し上げます。
申請者の内訳は、一般・Seedsとも、個人では、学生、研究職、就業されている方など、団体では、任意団体、NPO、社団法人や財団法人などからの申請がありました。また、個人の申請では、申請者の訳9割が女性で、20歳代~70歳代まで幅広い年齢層からの申請をいただきました。
申請事業の内容は、一般・個人では、「活動」と「研究」への申請が、一般・団体では、「活動」への申請が、全体の申請の約8割を占める結果となりました。Seeds・個人では「研究」への申請が全体の約7割を占め、団体ではほとんどが「活動」への申請でした。
来年度もたくさんのご申請をお待ちしております。
2024年9月
一般財団法人上野千鶴子基金事務局
申請者の概況
採用事業一覧
【個人】(敬称略)
- 金豆:「清末における中国人留日女子学生である孫清如の研究――その人間関係及び教科書編纂による女子教育観の形成を中心に」
- 嶽本あゆ美:「「この世界の片隅で・山代巴の青春」(仮題)演劇脚本創作の為の調査研究」
- 中川弘子:「女性のマスターベーションの可視化と抑圧からみる、女性の性の能動性をめぐる社会構造についての社会学的研究」
- 渡邊結南:「主婦と被災者の編み物を通した家庭外のコミュニティ形成と、手芸に関するジェンダー構造への影響の実態調査」
- 王潔:「東北地方の日本企業で働く女性高度外国人材のキャリア形成の支援活動」
- 平野志乃:「児童虐待対応における養護教諭に対する役割認識について―ケアを担う養護教諭とジェンダー差別に注目して―」
【団体】
- 一般社団法人buddy bouquet (#なんでないのプロジェクト):「SRHR実現のためのCEDAW(女性差別撤廃委員会)日本審査に対するアドボカシー活動」
- STAND Still:「STAND Still―性暴力サバイバービジュアルボイス写真展」
- 私たちは『買われた』展一橋大学実行委員会:「私たちは『買われた』展一橋大学」
- 一般社団法人Colabo:「虐待や性搾取の被害に遭うなどした少女たちの保護、一時シェルター運営事業」
- NPO法人FCTメディア・リテラシー研究所:「ニュースメディアとジェンダー、日本の課題〜GMMP(Global Media Monitoring Project)2025から」
- 加納実紀代研究会:「シンポジウム「ジェンダー×植民地主義2025 交差点としてのヒロシマⅡ:「資料」から現在を問う」と「ジェンダー×植民地主義2026 交差点としてのヒロシマ Ⅲ:「加納資料」の利活用を通したアートとの協奏」の開催」
- こぎつねの森の家(旧こぎつねの家):「能登沖地震 被災地女性支援活動 「女性のお茶会」(仮)」
- Where is _____? (ウェアイズ):「表現の現場における性暴力・ハラスメントおよび二次加害の問題を考えるためのプラットフォームの構築」